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私が過ごした中学・高校は、校長先生を始め教師が全員女性の女子校で、女性でもなんでもできるという環境ですごしたせいか、一生仕事を持って自立していきたいと考えていました。社会に出て初めて、女性が仕事を持ち続けることはとても難しいということを知りました。男性には当たり前の「仕事を持つ」ということが、なぜ女性には当たり前でないのかと思いました。仕事を辞めてからは、子育てを通して、安全な食べ物、予防接種、不登校の問題など暮らしの中から見えてくる問題に目を開かれるようになり、地域活動に関わるようになりました。その中で、このような大事な問題がほとんど女性たちだけで担われていることをおかしいと思うようになりました。
たまたま1991年に、女性の海外視察団の一員としてノルウェーを訪れる機会があったのですが、女性も子どもを持ちながら働き続けることは当たり前、男性も子育てに積極的に関わり、それも義務としてではなく、人間として豊かになるために男性にとっても育児は大事という考え方に基づいているというノルウェー社会を目の当たりにして、カルチャーショックを受けました。しかも、1960年代にはノルウェーでも仕事を持っている女性は1割で、「男は仕事、女は家庭」だったというのです。それがたった30年ほどで、収入を得る仕事も、家事育児介護などの仕事も、人間にとって同じように大事だということが、きちんと認められ、女性も男性もそれを共に分かち合えるような社会の仕組みを実現させていたのです。
この視察の時に出会ったのが小学・中学生用の副読本『男女平等の本』でした。日本では「男女平等」というと一歩引かれがちですが、実は、「女だから、男だから」という思い込みから解き放たれ、自分自身が自由に元気になれること、そしてそれは、いろいろな立場の人たちが生きやすい社会につながっているのだということが、この本には、自然体でわかりやすく書かれていました。私も子どもの時にこのような本に出会いたかったという思いで、7年がかりでノルウェー語からの翻訳版を出版しました。 初版はあっという間に売りきれ現在4版目になっていますが、この出版を通して、発信することの楽しさを知り、また、いろいろな方々と出会う機会を与えられ、人生が変わったと思います。
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- 『Likestillingsboka 男女平等の本』
ノルウェーの男女平等の本を出版する会(ノルゲ出版会)、1998年
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女性たちの生きていく知恵を伝え合うために、世代を超えてつながろう、という目的で、さまざまな分野で活動していらっしゃる女性たちのインタビュー記事です。 定期的にアップしていきます。その方に関連するリンクもついています。

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